内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
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PEG/胃瘻
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  ■ 寒天固形化と粘度増強半固形のカテーテル通過性の差違 ■
 
 【このペ-ジでは】
寒天を用いた固形化栄養と,粘度増強による半固形栄養の
胃瘻カテーテルの通過の難易を比較
してみます.
 
【使用機材】
 ■ 計測機器:電子天秤,ストップウォッチ
 ■ 加圧バッグ:PG加圧バック (テルモ社製)
 ■ チューブ型カテーテル:ポンスキーNBRカテーテル20Fr
 (バード社製)
 ■ ボタン型カテーテル:カンガルーボタン20Fr
 (日本コヴィディエン社製)

【使用した試料】
 ■ 寒天固形化栄養
    → 市販されている,寒天により固形化栄養の定義を満たした製品
 ■ 粘度増強による半固形栄養
    → 市販されている,20,000mPa・sの物性をもつ製品

【実験方法】
試料の注入部の交通を遮断した状態で,試料容器を胃瘻カテーテルに接続
試料を加圧バックに装着
加圧バックを150mmHgに加圧
カテーテルとの交通を解放し注入を開始
カテーテル先端から滴下した栄養材を,電子天秤にて30秒ごとに測定
測定の実施時間は30分とし,継続的に重量を測定
残存率を算出
  ※ 室温は25度で統一
※ 計測中,加圧バックの内圧を150mmHgに保つため,5分ごとに再加圧を行った
  

 【 結 果 】
  ■ チューブ型カテーテル:
    ポンスキーNBRカテーテル20Frを使用した計測では
  
 残留率



  ■ ボタン型カテーテル:
    カンガルーボタン20Frを使用した計測では
  
 残留率

 
 【 結 論 】
 半固形栄養は,その組成によって胃瘻カテーテルの通過の難易に,差違が出る.
 

【関連項目】
→ 人工胃液を用いた寒天固形化栄養の胃内物性の特徴