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Q20 寒天による半固形化栄養剤の投与法はどうするの? |
ふきあげ内科胃腸科クリニック 蟹江治郎 |
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ニュートリションケア 12月号 MCメディカ出版;2012;5(12),40. |
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寒天による半固形化においては,粘度増強による方法より栄養剤の付着性が低いため注入は容易であり,特別な器具を必要とせず用手的に注入が可能です.ただ注入に適したカテーテルの太さはあり,最低でも16Fr以上,可能ならば20Fr以上のカテーテルが推奨されます.また推奨されている太さの胃瘻カテーテルでも,ボタン型の場合,接続管の接続部が細い場合もあり注意が必要です.そのため,半固形栄養を行う際は,半固形栄養に適したカテーテルを選択することが推奨されます.
半固形栄養剤の調理を毎食その都度調理をする際は問題ありませんが,一日一回の調理で作り置きする際は,調理後は冷蔵保存することが望まれます.ただ,その場合,冷蔵したままで注入を行うと,胃腸機能に影響を与えることがありますので,注入時は常温に戻すことが必要です.また注入の際は,患者の状態によっては,嘔気を起こすことがありますので,症例の状態をよく観察しながら,食事介助をするように慎重に注入するとよいでしょう.
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図1 寒天による半固形剤の投与法
自施設で調理を行った場合
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市販製品(ハイネゼリー:大塚製薬工場)を利用した場合
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